信濃三十三観音札所めぐり

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信濃三十三観音札所巡礼プランと立寄り処

信濃33番札所には様々な巡り方がありますが、順打ちはできません。そこで、昔の人々が歩いて巡礼したことに思いを馳せながら、「区切り打ち」巡礼というかたちで街道と札所との関わりに注目し九つのエリアに分けてご紹介致します。

麻績~坂井、青柳~西条~会田1.善光寺街道

  • 第1番法善寺
  • 第2番宗善寺
  • 第3番岩井堂
  • 第15番岩殿寺
  • 第17番関昌寺
  • 第20番長安寺

長野と松本を結ぶひとすじの街道がある。かつて善光寺詣りの人々で賑わった北国西街道(善光寺道)だ。その中間に位置する麻績宿付近には六つの札所が点在する。
比較的近い場所にかたまってあるためにこの地域から巡礼を始めることをおすすめする。慌しい日常の生活からしばし離れて一番札所法善寺を目指して歩いてみる。のどかな田園を流れる風を頬に感じ始めたらもう巡礼は始まっている。

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立ち寄り所

大峠ゆめ公園お仙の茶や・・・麻績村と村民有志の協力で週末に運営されている手打ちそば食堂。
西条温泉とくら・・・筑北の美しい自然に囲まれ落ち着いて散策や入浴を楽しむことができる。

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穂高~南松本2.安曇野・松本平

  • 第26番満願寺
  • 第25番盛泉寺
  • 第27番牛伏寺

信濃33観音霊場の多くは北信地方に点在しており安曇野・松本平には26番、25番27番の三カ寺のみとなる。しかしそれぞれに長い歴史と伝統を今日継承する名刹として日々参詣の足音が絶えない。26番満願寺は安曇平の水田地帯を北に向った常念岳の麓に位置する。25番盛泉寺は、北アルプスの山々を前方に見ながら波田町に入り、上高地に至る国道から1.7キロほど入った場所にある。27番牛伏寺は松本平の東、鉢伏山中腹標高千メートル、深山幽谷の霊地というにふさわしい。

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立ち寄り所

穂高温泉郷 しゃくなげ荘・・・満願寺の周辺、美術館や温泉が点在する穂高温泉郷。赤松林の中にある市営の宿。中房から引湯する加温なしの湯が評判。予約で料理を楽しめる日帰り入浴プランもある
本棟造りの民家 馬場家住宅・・・牛伏寺への道沿い内田地区にあり、本棟造りの主屋を中心としたたたずまいが国の重要文化財に指定されている。

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諏訪~伊那3.甲州街道・伊那街道

  • 第24番阿弥陀寺
  • 第22番仲仙寺

南信地方に位置する札所は24番の阿弥陀寺と22番仲仙寺の二カ寺であるが、ともに名刹である。阿弥陀寺は甲州街道沿いに唯一位置する札所で岩窟の岩屋堂に十一面観世音菩薩をまつっている。また岩屋堂から諏訪湖を眺める景色も絶景だ。伊那の仲仙寺は「羽広の観音さん」として親しまれている。そして「馬の観音様」としても古くから親しまれ、「千匹馬」の絵馬をはじめ幕末から明治期にかけて奉納された多くの絵馬が残されている。

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立ち寄り所

片倉館千人風呂・・・日本の製紙王片倉兼太郎が、地域の厚生と社交の場にと建設。「千人風呂」は玉砂利を敷き詰めた大理石の大浴槽。ステンドグラスや周囲の装飾品も見事。
みはらしファームとれたて市場・・・「みはらしファーム」は、各種体験、地域の野菜や加工販売所、日帰り温泉や温泉宿泊施設などがある農業公園。手作り工房「麦の家」、手打ちそばの家「名人亭」でも手作り体験ができる。

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塩田平~丸子~小諸4.鎌倉街道

  • 客番北向観音
  • 第23番宝蔵寺
  • 第28番龍福寺
  • 第29番釈尊寺

田んぼの中を縫うように走るひとすじの道は、信濃守護塩田北条氏と鎌倉幕府を結んだ鎌倉街道とよばれる。この地に鎌倉文化が開け、山際には古寺が並び立っている。その中に客番の北向観音堂がある。善光寺が来世への利益、北向観音が現世での利益をもたらすとされ両方を参詣しないと「片参り」になるとされる。次に訪れるのは依田川の西にある23番宝蔵寺で、切り立つ岩山の中腹に食い込むように立つ朱塗りの観音堂が印象的だ。28番龍福寺は依田川に架かる腰越橋のたもとを南に折れ、集落のはずれの参道を登り切った雑木林の中に、ひっそりと建っている。「布引観音」という名で広く親しまれるのが29番釈尊寺。圧倒されるほどの岩がそびえ立つ中を歩いて観音様とご縁を結ぶことができたときの感慨はひとしおである。

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立ち寄り所

前山寺くるみおはぎ・・・「未完の完成塔」と呼ばれる三重塔(国の重文)があり、桜やフジの季節は、花が塔に映え夢幻想をかもし出す。名物「くるみおはぎ」は、器に胡桃ダレを敷き、その上に真っ白なおはぎをのせたもの。
塩田平あじさい小道・・・静かな山間の緑を分けて、塩田城跡から塩野神社まで1,5キロほど続くあじさい小道。7月上旬から下旬にかけて「がくあじさい」など約3万株が美しく清楚な花の姿を見せ、訪れる人々を迎えてくれる。7月中旬には、地元自治会や地域づくりグループなどで作る実行委員会が中信となってあじさい祭りを開催。フォトコンテスト、撮影会、農産物直売なども行われる。

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飯山~須坂5.谷街道・大笹街道

  • 第19番菩提院
  • 第9番蓑堂
  • 第10番高顕寺

谷街道は稲荷山(千曲市)を起点として、千曲川東岸を北上して飯山に至る。19番菩提院はかつて戸隠山、飯縄山とともに北信濃の三大修験道場のひとつとして名高かかった小菅山の本坊、小菅山大聖院の「桜本坊」を前身とする。菩提院より米子大瀑布方面に向うと鎌倉時代に信州と上州を結ぶ交通要衝としてにぎわった大笹街道の近くに「べべ出し観音」というユーモラスな別名を持つ蓑堂がある。旧本堂は、昭和40年代の松代群発地震で倒壊し人を寄せ付かないような岩山の頂きにある。蓑堂を南西に行くと仏頭を意味する「高顕」の名を持つ10番高顕寺が見えてくる。

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立ち寄り所

臥竜山の百体観音・・・桜見物や動物園へ遠方から訪れる人も多い須坂市臥竜公園の遊歩道には、明治3年牧定熙が発起人となり寄進された百番観音が尾根に沿って並ぶ。生糸の町須坂の人々は当時まだ珍しかった公園で憩い、観音めぐりをしながら心身の疲れを癒した。
米子大瀑布・米子不動尊・・・霊峰四阿三と根子岳に発する米子源流が断崖にかかって豪快な米子大瀑布となった。向かって右に落差85メートルの不動滝、左に落差75メートルの権現滝。日本の滝百選のひとつで、崖の手前に、米子不動尊奥の院(滝山不動)がある。なお、里宮は「米子のお不動さん」米子滝山不動尊寺。

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保科~松代~倉科・森6.谷街道

  • 第16番清水寺
  • 第11番清滝観音堂
  • 第7番桑台院
  • 第4番風雲庵
  • 第5番妙音寺
  • 第6番観龍寺

高顕寺より約20キロ南西に「保科観音」で知られる16番清水寺がある。保科から出た武士、保科正俊は武田氏の下で高遠城代になった。上田や群馬へ、山越えの道につながるこの地は、今も長い歴史と信仰に支えられている。「虫歌観音」で知られる7番桑台院は、数多くの不思議な伝承を持つ皆神山を正面に、霊峰戸隠高妻山を拝する場所に位置している。4番風雲庵は川中島合戦で上杉謙信が陣をとった妻女山の東麓。妻女山展望台から千曲川が潤す肥沃の大地、善光寺を望むことができる。

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立ち寄り所

長野県立歴史館・・・森将軍塚古墳の麓にあり、考古資料・文献資料を収集。常設展示室・企画展示室を設けて、長野の歴史を分かりやすく常設展示、年2回の企画展や講座、講演会を開催。閲覧室は一般に無料開放されている。
森のあんず 信山丸シロップ煮・・・幻の杏といわれる希少種「信山丸」を使用したシロップ漬は歯ごたえも良い無添加の甘酸っぱい味。

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八幡~塩崎7.善光寺街道

  • 第13番開眼寺
  • 第14番長楽寺
  • 第18番長谷寺

北国西街道は中山道と北国街道を繋ぐ道として開削された道で、中山道洗馬宿から北上し丹波島で北国街道と合流する道である。 善光寺街道とも呼ばれ、西国の人々の善光寺参り、信濃以北の人々の伊勢参り・金比羅参りで賑わった信仰の道として有名である。世に名高い信濃の国の『姥捨物語』は、14番長楽寺あたりの伝承とされている。西行法師が阿弥陀仏四十八願にちなみ「四十八枚田」と名付けた美しき棚田はいま消えつつある日本の原風景だ。

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立ち寄り所

八幡名物 うづらもち・・・武水別神社で時代を超えて愛されている名物「うづらもち]。参拝の折に境内の茶店でいただく味はまた格別、柔らかな食感が思い出に残る。道の向いのホテルのうずらやでも販売している。
お八幡さま 武水別神社・・・田毎の月で知られる姥捨て山の麓にあり、延喜式にも記載された古くからの由緒ある神社。武神として崇拝を集め現在は交通安全の護神として信仰を集めている。

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篠ノ井~小田切8.大町街道・戸隠街道

  • 第21番岡田観音堂
  • 第12番無常院
  • 第8番西明寺

古くから塩の道、千国街道・大町と北国街道・善光寺を結ぶ大町街道は、美麻・小川・中条の峰を通る街道とし利用されていた。また旧馬上街道は長野市小市と戸隠を結び賑わった街道でその昔8番西明寺の観音堂も街道沿いにあったという。西明寺からは領主小田切氏の要害吉窪場跡も近い。

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立ち寄り所

お日さまいっぱい 共和りんご・・・岡田観音堂周辺の共和地区は、明治時代からのりんご栽培先進地。毎年秋になると種類も豊富に出荷箱に詰められたもぎたてりんごが集まる。品評会やふじ祭りも毎年行われ技術や品質の向上がはかられている。
戸隠神社 五社参拝・・・平安時代後期の『梁塵秘抄』に「伊豆の走り湯、信濃の戸隠、駿河の富士山・・・」と記された修験の霊場。現在は、自然豊かな上信越高原国立公園の中に、火の御子社・宝光社・中社・奥社・九頭龍社の五社が祀られている。

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中条~小川9.西山・戸隠街道

  • 第30番正法寺
  • 第31番広福寺
  • 第32番西照寺
  • 第33高山寺

30番正法寺より33番高山寺にいたるまで幾重にも重なる山々を望みながらの巡礼になる。札所結願の寺は小川村の高山寺。いま現在は鳥の声だけが響く静かな山里も江戸時代まで戸隠道とよばれ、大洞峠から鬼無里、戸隠、柏原を経由し越後へと通じた。かつては坂上田村麻呂や平惟重も通り、江戸期には信仰の道としてそして物資輸送も盛んな交通の要衝となった「戸隠街道」である。その名のごとく日本屈指の「高山」であるアルプス連峰を間近に見渡すことができる。この屏風のごとき山々の絶景も結願の喜びとともに生涯忘れ得ぬ思い出になるだろう。

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立ち寄り所

道の駅中條 わんさか市・・・長野と白馬を結ぶオリンピック道路にあって、中条村の玄関口として賑わっている。特産物売り場には、中条村名物やきもち村の特産品が並び、野菜直売所「わんさか市」もある。
縄文おやき 小川の庄・・・県道長野大町線から南、信州新町方面に曲がって約2キロ。久木本郷集落の峰峠にあり、農家を改造した落ち着いたたたずまいの建物。おやき製造、そば打ち処があり、縄文時代の住居を模した竪穴式住居もある。海外での販売実績もあり、西山の郷土色を世界に広めた功労者。

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  • 一番法善寺
  • 二番宗善寺
  • 三番岩井堂
  • 四番風雲庵
  • 五番妙音寺
  • 六番観龍寺
  • 七番桑台院
  • 八番西明寺
  • 九番蓑堂
  • 十番高顕寺
  • 十一番明真寺
  • 十二番無常院
  • 十三番開眼寺
  • 十四番長楽寺
  • 十五番岩殿寺
  • 十六番清水寺
  • 十七番関昌寺
  • 十八番長谷寺
  • 十九番菩提院
  • 二十番長安寺
  • 二十一番常光寺
  • 二十二番仲仙寺
  • 二十三番宝蔵寺
  • 二十四番阿弥陀寺
  • 二十五番盛泉寺
  • 二十六番満願寺
  • 二十七番牛伏寺
  • 二十八番龍福寺
  • 二十九番釈尊寺
  • 三十番正法寺
  • 三十一番広福寺
  • 三十二番西照寺
  • 三十三番高山寺
  • 客番善光寺
  • 客番北向観音堂