篠ノ井~小田切

古くから塩の道、千国街道・大町と北国街道・善光寺を結ぶ大町街道は、美麻・小川・中条の峰を通る街道とし利用されていた。

また旧馬上街道は長野市小市と戸隠を結び賑わった街道でその昔8番西明寺の観音堂も街道沿いにあったという。西明寺からは領主小田切氏の要害吉窪場跡も近い。

大町街道・戸隠街道エリア地図

札所紹介

21番札所
小沢山
常光寺
>常光寺の写真
ご本尊名
十一面観世音菩薩
ご本尊愛称
岡田観音
宗派
不明
所在地
〒381-2225 長野市篠ノ井岡田裏1243
ご朱印はこちら
〒381-2225 長野市篠ノ井岡田1710(納経所・岡澤宅)
TEL
026-293-1947
駐車場
観音堂横
開山・開基
不詳
ご詠歌
本山や 常の光の み寺にぞ 有明月に 朝日輝く

りんご畑の一画に観音堂だけが建つ小さな寺だが、そこに安置されている十一面観音像は、数奇な運命をたどってこの地にたどりついた。行基作と伝えられるこの尊像は、伊那の常円寺にあったのが、塩尻の常光寺に移されたものである。ところが廃仏毀釈で廃寺となった際に古美術商の手に渡り、大阪方面へ売られることとなった。この時、信心家で知られた岡澤彦治郎氏がたまたま観音像を持った古美術商と宿で一緒になり、信濃の観音さまが無くなるのを惜しみ古美術商を説得し買い戻したという。その後、観音堂を建立し以前の寺名を冠して21番札所を復活させた。

12番札所
菩提山無常院
無常院の写真
ご本尊名
馬頭観世音菩薩
ご本尊愛称
子育観音 中見堂
宗派
浄土宗
所在地
〒380-0961 長野市安茂里小市3-45-8
TEL
026-226-4729
駐車場
あり。大型不可。
開山・開基
誓林坊(永承3年1048)
ご詠歌
中見堂 参りて拝む ありがたや よきもあしきも もらし給ふな

無常院は天台宗の僧・誓林坊が永承三年(1048)に開基し、一時衰退したものの、天正二年(1574)に京都知恩院派の古刹として再興され、地域の信仰を集めてきた。善光寺と同じ「立葵」を寺紋とし、古くから善光寺七院のひとつに数えられてきた由緒ある寺院である。秘仏である銅製鋳造の本尊も「善光寺仏」と呼ばれる一光三尊の阿弥陀如来像で、鎌倉時代中期の作と推定され、長野県の文化財に指定されている。

8番札所
時頼山西明寺
西明寺の写真
ご本尊名
千手観世音菩薩
ご本尊愛称
吉窪観音
宗派
浄土宗
所在地
〒380-0877 長野市小田切塩生甲3074
ご朱印はこちら
〒380-0877 長野市小田切塩生甲3031(塩入宅)
TEL
026-229-3336(塩入宅)
駐車場
付近に路駐。
開山・開基
伝・北条時頼(鎌倉時代)
ご詠歌
水上を さし出でみれば 西明寺 岸うつ波に 船ぞ浮かめる

山号である「時頼山」は鎌倉幕府五代執権を務めた北条時頼が自ら名付けたと伝えられている。寺名の「西明寺」は、病を得て執権の座を退いた時頼が出家して名乗った「西明寺入道」にちなむ。一説には入道が堂宇を建立し、千手観音をまつった開基ともいわれる。嘉永5年(1852)、地元で学問や手習いを教えていた塩入離惣太という人が私財を投じて2キロほど山中より現地に移転。以来、塩入氏が代々堂宇を引き継ぎ、観音堂は村人たちの拠り所として親しまれてきた。

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