飯山~須坂
谷街道は稲荷山(千曲市)を起点として、千曲川東岸を北上して飯山に至る。
19番菩提院はかつて戸隠山、飯縄山とともに北信濃の三大修験道場のひとつとして名高かかった小菅山の本坊、小菅山大聖院の「桜本坊」を前身とする。
菩提院より米子大瀑布方面に向うと鎌倉時代に信州と上州を結ぶ交通要衝としてにぎわった大笹街道の近くに「べべ出し観音」というユーモラスな別名を持つ蓑堂がある。旧本堂は、昭和40年代の松代群発地震で倒壊し人を寄せ付かないような岩山の頂きにある。
蓑堂を南西に行くと仏頭を意味する「高顕」の名を持つ10番高顕寺が見えてくる。